建築会社が取り組むSDGs

みなさんこんにちは!西内工務店ブロガーです。
先日とある会社様とSDGsに関する取り組みについてお話をさせていただきました。

お話をさせていただく中で、改めて私たち建築業界がSDGsの実現に向けて大きな役割を担っていることを実感いたしました。また、現在私たちが毎日の企業活動でどのような取り組みをできているか考えましたので、このブログで一度整理させていただきたいと思います。

【今回のブログの内容】

  • SDGsとは
  • SDGsと建築業界の課題
  • 私たちの取り組みとSDGsの関連性
  • まとめ

・SDGsとは

SDGsについて、名前はよく聞くけどあまりわかっていないという方に向けて簡単に(ご説明をさせていただきます。

SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。2015年9月の国連サミットで採択され、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた17の目標と169のターゲットが掲げられました。

SDGsのロゴ

よく企業のCMなどで見かけるカラフルな輪っかがSDGsのロゴです。

世界中の企業(最近は大小問わず)持続可能な開発目標の実現にむけてさまざまな取り組みをしています。

また一般の消費者の方々もSDGsに関心をもつようになり、SDGsに関連する取り組みを実施している企業が支持されるようになっています。(反対に企業の努力としてSDGsに沿っていない場合、支持を得ることが難しくなっています。)

SDGsと建築業界の課題

 次にSDGsと建築業界が直面する課題について、考察してみたいと思います。建築業界はサービス業やIT業界に比べて、環境の変化に素早く対応することが困難な業界であり、それに伴って非常に多くの課題を抱えています。例えば新築の一軒家(木造住宅)を建てるのに、約20~30の業者さんが携わっていると言われています。住宅の規模にもよりますが、一つの物件に携わる職人さんの延べ人数は100人を超えると言われています。そして、いま深刻な問題となっているのが、人手不足と職人さんの高齢化です。

 これらを解決するためには、旧来の常識にとらわれないような労働力の活用や、現場のはたらきやすさの向上により産業基盤をこれまで以上に強固なものにする必要があると言われています。特に最近では、外国人労働者や女性の方々が建築現場で活躍する事例、さらには積極的にITを活用し、省力化を図る会社さまも増えてきています。

 もう一つの処方箋は、これまでのスクラップ&ビルドの体制を改め、リフォームやリノベーションを積極的に行うことにより、既存住宅(ストック)の有効活用をすることです。

 弊社の身近な話だと最近は、お客様ならびにそのお知り合いの方々から、「新築を建てたときの大工さんが引退していて、傷んだところを直すのにだれに頼んだらよいかわからない」というご相談をいただくことが増えてきました。家は傷んだ状態を長い間放置しておくと、状態が悪化することはあっても、よくなることはありません。悪化の一途をたどることで、結局家を壊して建て直さなければならない、という状況に陥ることになります。今後空き家問題が深刻化すると言われておりますが、その足音はすぐそこで聴こえているように感じます。。
定期的なメンテナンス、修理・修繕や、リフォームを活用することで、大切なお家やものが長く大切に使われる社会が実現すると、労働力不足や高齢化が著しい状況においても、その影響を最小限に抑えながら繁栄する社会をつくることができるのではないかと思います。

 また既存住宅を有効活用することにより、木材の使用量を抑えることができ地球環境にもよい影響を与えます。最近は木材価格が高く、また国内では多くの震災が発生していることから、復興にも多くの木材が必要になると予想されます。大切な地球の資源を奪い合うのではなく、地球全体で有効活用することができるよう、私たちができることを今一度見直す必要があると思います。

 お客様のお困りごとや、お家を大切に使いたいという皆様の想いに誠心誠意おこたえすることができるよう、私たちはリフォーム用のWebページを開設いたしました。リフォームやリノベーションを通して豊かなくらしを実現することができるということを施工事例をもとにご紹介させていただいております。すばらしいリフォーム会社さんがたくさんあるかと思いますが、「住まう人のしあわせづくり」を最も大切にしている建築会社だからこそ、お届けできるリフォーム・リノベーションも一度ご覧いただけますと幸いです。

西内工務店のリフォームはこちらから→西内工務店のリフォーム

・私たちの取り組みとSDGsの関連性

最後に、私たちの日々の仕事とSDGsの関連性について、改めて考えてみました。

①ペーパーレス化の推進(12,13,15)、②地域の清掃活動(3,6,11,14)③家づくりアンケート(5,10,16,17)、④WB工法の採用(3,7,11,12,13,15)※カッコ()内は各取り組みで貢献できると思われるSDGsのゴール番号

それぞれの取り組みについて簡単にご説明させていただきます。

①ペーパーレス化の推進

 できるだけ紙の無駄遣いをしないように進めている社内の取り組みです。具体的には、裏紙の活用とデータファイルの有効活用をおこなっています。特に最近効果があると感じているのは、FAXを受信した際にPDFデータで受信するように複合機の設定を変更したことです。これによって紙の使用量が減ることに加えて、皆さんが毎回複合機までFAXを取りに行く手間が省けたこと、またFAXの紛失のリスクの低減につながりました。共有フォルダにデータを受け取るよう設定するだけで大丈夫ですので、ぜひ一度試されてはいかがでしょうか?(※受け取ったものを誰が確認するかという、業務フローを決めることはお忘れなく!)

②地域の清掃活動

 私たちは定期的に社内外の大掃除をしています。その際、事務所周辺の歩道に落ちているゴミ拾いを行っています。比較的、交通量や人通りが多い道のためゴミが落ちていることが多いですが、地域の美化につながり、地域の人にとってより快適なくらしの実現につながっていると嬉しいです。

③家づくりアンケート

 私たちがお客様に最初に回答いただく32問のアンケートです。「住まう人のしあわせ」を実現するために、まずお客様お一人お一人のことを広く・深く・正確に理解するために採用しています。10,000件以上の建築事例と心理学に基づくコンピューター解析によって、お客様が言葉にすることが難しい潜在意識もくみ取り、家づくりに反映させていきます。このアンケートは、お客様お一人おひとりにご回答いただきます。例えば、ご夫婦でお家づくりを進める場合は、ご主人様と奥様それぞれにご回答いただきますので、お互いが大切にされていることを尊重しあい、お家づくりを進めることができます。家づくりをどなたかお一人のご意見ばかり取り入れる形になると、くらしはじめてからいろいろな問題が出てくる可能性が高いです。そのため、私たちが採用しているアンケートを活用することで、お一人おひとりにぴったりのお家づくりを進めることができます。これは人の平等やジェンダーの平等といったSDGsのゴールにつながる取り組みであると考えています。

④WB工法の採用

 WB工法は正式には通気断熱WB工法とよばれている工法です。長野県に拠点を構える、ウッドビルド様が特許を取得している工法です。私たちはこれまでいろいろな住宅商品・工法で建築に携わってきましたが、WB工法は「健康を大切にしたい」という方に心からおすすめすることができます。

 壁の中に通気層をつくることで、家の周りを空気が流れ、自然の力を利用した換気を行うことができます。また室内の有害物質を外に排出することができるため、非常にきれいな空気環境の中で毎日の暮らしを送ることができます。そして、家の構造となる木が自然の空気にふれるので、木が傷む原因となる腐朽菌の発生を抑えることにつながり、家が丈夫で長持ちします。湿度コントロールにも優れているため、日本の風土で一番気を付けなければならない湿気対策も万全です。

 なんだかいいことづくめなWB工法。ここまでくると逆に「そんなにいい工法があるの?」と思ってしまうかと思いますが、「心からおすすめできる工法」ですので、ぜひご興味がある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

ウッドビルド様のHPのリンクもご案内します。

ウッドビルド様HPはこちら→株式会社ウッドビルド様

・まとめ

 今回はSDGsと建築業界の関係、そして私たちの会社の日頃の取り組みとの関係について、まとめました。

 経済状況・社会の情勢の移り変わりが非常にはやまっている現在、そしてこれからもよりそのスピードは加速すると思います。そのような環境の中で私たちが大切にすべきことは、地球上に生を受けた「人」同士が互いに手を取り合って、しあわせな毎日をおくること。そして未来の世代によい地球を残すこと、それが今を生きる私たちが目指す世界だと思います。SDGsはそのための取り組みとして、非常にわかりやすい目標とターゲットを私たちに示してくれています。これからどのような取り組みをすることができるのか。私たちは「住まう人のしあわせづくり」を実現する企業として、どのような取り組みをすべきか日々考え行動していきます。

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